真夏の太陽がぎらぎらと
照りつけるアスファルトの上で、
「カマキリを飼う」
小六になった彼は、私とは正反対の生き物好き。
カマキリはまさに“天敵”
正直なところ、できれば避けたい事だった。
息子はといえば、私の複雑な心境など露知らず、
「
彼の手元には、
先日買ってきたばかりの真新しい虫かご。
百均で買ってきた編みシートを足場用に配置し、
自分なりの「
この暑い暑い中に、
「カマキリを捕まえに行きたい!」
まずは自分で見てくると変に真面目な彼は、
夕方とはいえ、
様子を見に行こうかと思った頃、扉が開いた。
「いたんだよ!第二幼虫、2センチくらい!」
私が虫が苦手なことを知っている息子は、
心の中は複雑だったけれど、彼の真剣な眼差しを見ると無下にもできない私がいる。
「一緒に行ってくれないかな……」
「
「
戸惑う彼の姿に私はついに重い腰を上げた。
見つけた場所にはもういないかもしれないけれど、
一緒に行ってみるか。
私は黒いアームカバーだけを身につけて、
息子の指差す先を凝視すると、確かにいた。
「ねえ、今までどうやって捕まえようとしてたの?」
素朴な疑問をぶつけると、
彼の口から飛び出したのは私の想像を遥かに超えていた。
「この黒いの(板)持って、(カマキリに)『こっちだよ、
私は思わず、え?!「嘘でしょ?1時間もお声かけ!?」
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
な、る、ほ、ど...
母の直感はきっと当たっている。
謎が解けた。
大人の世界では成り立たないようなことも、
子どもの世界では成り立つから面白い。
息子はカマキリは好きでも、
まだ触れないのだ。
2センチの小さな赤ちゃんカマキリを、
触れない息子と私。
意を決して
黒いアームカバーを手にズラし、私がそっと手を差し伸べた瞬間⁉︎
えっ?「こんにちは?」
私の腕にちょこんとみどりの物体が乗ってきた。
いつもなら「やめてーーーっ!」と絶叫し、
自分でもよくわからないまま、
無事にどうにかカマキリを確保していた。
「ありがとうーーー!ありがとうーーー!!」(涙目)
心からの感謝を伝える息子の満面の笑みに
思わず私も笑ってしまった。
(この続きもまた、書きたいと思う。)
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子どもから学ぶことは、いつも想像の上をいく。
そして奥深いのだ。
彼らの純粋な「好き」の形は、
時に私たち大人の凝り固まった価値観を揺さぶりと、
新たな扉を開いてくれる。
「40代をどう生きる?50代をどう生きたい?」
女性はライフスタイル・ライスステージの変化が激しい生きもの
日常の中にある”極上”を大切にすることを忘れないように。
ちょっぴり元気がでるメッセージを送ります。
aki
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